1-CoELP





第1回サイファイ対話 CoELP のご案内


 われわれがこの人生を生きる中でいろいろな問題に遭遇しますが、その中に生命倫理に関わる問題があります。この問題についてどのように考えたらよいのか、あるいは考えるべきなのでしょうか。今回、「サイファイ対話 CoELP」(Conversations on Ethics of Life with Philosophers:哲学者との生命倫理対話)と名づけた会を設け、生命倫理の専門家とのディスカッションを通して、人間の生についての認識を深めていくことにいたしました。
 第1回は、中澤栄輔先生(東京大学)をお招きして、生命倫理を考える際に注意すべき大枠を概説していただき、特に生の終わりに直面する倫理的な問題について考えることにいたしました。快く講師の任をお引き受けいただいた中澤先生に改めて感謝いたします。
 このテーマについて一緒に考えてみたいと思われる皆様の参加をお待ちしております。よろしくお願いいたします。
呼びかけ人 矢倉英隆


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日 時: 2025年12月6日(土)14:00~17:00

会 場: 東京ウィメンズプラザ 2F 第2会議室 B


〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-67
☎ 03-5467-2377

会 費: 一般  1,000円、学生  無料
(飲み物は各自ご持参ください)

連絡先: 矢倉英隆(she.yakura@gmail.com)



プログラム

14:00~14:10 矢倉英隆(呼びかけ人): イントロダクション

 

14:10~15:30 中澤栄輔(東京大学大学院医学系研究科・医療倫理学分野)

「生命倫理の問題を考える―いのちの終わりの倫理」

 本講演では、生命倫理の問題をどのように捉え、どのように考えるべきか、その基本的な視点を概説したうえで、「いのちの終わり」に関わる倫理的課題を中心に考えていきます。生命倫理を考える際には、医療技術の進展がもたらす影響、患者の自己決定と専門職の責任、そして制度と個人の価値観のあいだに生じる緊張など、複数の観点を行き来する姿勢が求められます。なかでも終末期医療の場面では、延命治療をどこまで行うか、患者の意思が確認できないときにどう判断するかといった、簡単には結論の出ない問いが浮かび上がります。こうした問いに向き合うときには、倫理原則に即して考えるのみならず、関係性の中で支えられる意思決定、そのための対話の積み重ねが重要になってきます。医療倫理において「正解」が得られない場面は少なくありませんが、そのなかでどのように「よりよい判断」を模索するかという姿勢こそが問われているのではないでしょうか。本講演では、こうした視点から「生の終わり」をめぐる倫理的課題について皆さんとともに考えていきたいと思います。 


15:30~16:50 ディスカッション 



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